商品説明：
　蜘蛛の巣の様に複雑に絡み合う微細なクォーツの網に、深みのあるブラウン〜イエローのクライオフェーンと、小さなガレーナの結晶がたくさん引っ掛かったブルガリア産の標本です。繊細で細やかな造形と各鉱物のコントラストが味わい深い秀逸な標本です。

各鉱物の特徴：
＜閃亜鉛鉱 (スファレライト/Sphalerite) - ZnS / Isometric - ＞
　純粋成分の無色や白から、鉄の含有量の増加と共に、透明薄黄緑色(Cleiophane)、黄褐色、赤褐色(Ruby Blende)、黒色不透明(Marmatite)と色調が変化していく鉱物で、日本でも透明感のある黄褐色〜赤褐色のものはべっ甲亜鉛の名で親しまれています。六方晶系のウルツ鉱(Wurtzite)とは同質異像で、自形結晶が明瞭な場合のみ肉眼でも識別できます。方鉛鉱、黄銅鉱、黄鉄鉱等と共に、 熱水鉱脈、黒鉱鉱床、接触交代鉱床等に産出し、結晶形態は四面体、八面体、十二面体と多様でスピネル式双晶も多く見られます。方鉛鉱(Galena)や白鉄鉱(Marcasite)等を含む褐色の層状鉱はシャーレンブレンド(Schalenblende)という鉱石名で呼ばれる他、閃亜鉛鉱の二次鉱物としては、菱亜鉛鉱（Smithsonite）、異極鉱(Hemimorphite)、水亜鉛銅鉱(Aurichalcite)などがあり、登場する機会の多い鉱物です。
＜方鉛鉱 (ガレーナ/Galena) - PbS / Isometric - ＞
　金属光沢の鉛灰色で、六面体や八面体、またその混合形の自形結晶を作り、立方体方向に完全な劈開のあることが特徴です。条痕も同色ですが、空気中で表面に白い被膜をができて光沢が鈍くなりやすい他、白鉛鉱(Cerussite)や硫酸鉛鉱(Anglesite)、緑鉛鉱(Pyromorphite)、青鉛鉱（Linarite）等の二次鉱物を生ずることもあります。成分中の約86%が鉛、14%が硫黄で、0.1%程度の銀を含むこともあるので、かつては鉛だけではなく銀鉱石としても重要でした。閃亜鉛鉱や黄銅鉱、黄鉄鉱等を伴って、熱水性鉱脈や黒鉱鉱床、接触交代鉱床等に広く産出します。
＜水晶(クォーツ/Quartz) - SiO₂ / Trigonal - ＞
　肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。

パワーストーンとしての意味・効果：
＜閃亜鉛鉱 (スファレライト/Sphalerite)＞
　男性性と女性性のうち不足する性質を補おうとすることでそのバランスを取ると共に、直観力を促進して不実や虚偽又は情報の真偽を見極める力と、サイキックな能力をも育んでくれます。また、ライフワークへと導いて天職に就くことをサポートしてくれる他、大衆のネガティブな力からも守ってくれるそうです。
＜方鉛鉱 (ガレーナ/Galena)＞
　エネルギーのセンタリングと肉体の次元間相互作用を円滑にしてくれる調和の石で、安定したグラウンディングをもたらしてくれます。また自己制限的な発想や思念を減らしてくれると共に、用心深さと洞察力をも育ませてくれるそうです。
＜水晶(クォーツ/Quartz)＞
　水晶はその高い波動で私達の心身をよりクリアーな状態に導いてくれます。ネガティブなエネルギーを浄化し振動数を上昇させるとともに、他の次元と繋がり易くさせる働きもあります。

▲▼　繊細なクォーツの網目に、茶色〜黄褐色の大小様々なべっ甲亜鉛がたくさん付いた高級感溢れる標本です。

▲▼　薄板状の層が幾重にも多方向に連なって、トリッキーな造形を空間に描いています。

▲▼　クライオフェーンの深みのある素晴らしい色合いと複雑な結晶形が見事です。素朴なガレーナとも味のあるコントラストを生んでいます。

▲▼　触れると一瞬で溶け去ってしまいそうな儚げな美しさが何とも言えません。絶妙なバランスで組み上がった幻想的な標本です。