Smoky Quartz & Bavenite
Locality: Strzegom (Striegau), Lower Silesia, Poland
Size: 52mm x 22mm x 18mm
Weight: 23g
商品説明:
綿毛の様な大量のバベノ石が全体に内包された、個性豊かなスチェゴム産のスモーキークォーツポイントです。トップには芸術的な蝕像模様の絶景が見られ、スチェゴムらしいワイルドで武骨な造形との味わい深い絶妙なコンビネーションで楽しませてくれます。
この産地のペグマタイトからは煙水晶・黒水晶の内外に伴って様々な種類の鉱物が産出されます。緑簾石(Epitdote)、束沸石(Stilbite)、菱沸石(Chabazite)、バベノ石(Bavenite)、蛍石(Fluorite)、斧石(Axinite)、満礬ざくろ石(spessartine) 、緑泥石(Chlorite)、スチェゴマイト(Strzegomite / FeとAlを多く含んだ黒っぽいクローライト種の現地通称名)、微斜長石(Microcline)、アマゾナイト(Amazonite)、曹長石(Albite)、クリーブランド石(Cleavelandite)、黒雲母(Biotite)、電気石(Tourmaline)、方解石(Calcite)、黄鉄鉱(Pyrite)など定番から珍しいものまで水晶に内包もしくは付随して見られるので視覚的にも魅力が尽きない楽しい産地です。注意深く探すと記載がなくてもこれらのものが微量に含まれていることが多々あると思うので、お手元に届いたら是非探してみてください。
各鉱物の特徴:
<煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
水晶中のアルミニウム・イオンが放射線に反応することにより、このように茶色又は黒っぽい色になります。この原理を利用した人工着色のものもありますが、いずれも安全性の面で問題はありません。こちらは天然の煙水晶です。光を透過させない程に黒い煙水晶はモリオン(黒水晶/Morion)とも呼ばれています。
<蝕像水晶(エッチドクォーツ/Etched Quartz)>
地中の温度や圧力の変化、フッ化水素を含んだ熱水の浸蝕等により水晶が溶解されることで、表面に蝕像ができたり、その後の再結晶も伴って独特の複雑な形状が造られたりします。これらの様相が結晶構造の手掛かりとなるため研究にも利用されます。
<バベノ石(ベイブナイト・バベナイト/Bavenite)>
花崗岩ペグマタイトや熱水鉱脈、スカルン中に産出される、アルミニウム、ベリリウム、カルシウム等を含んだ斜方晶系の珪酸塩鉱物で、ベリル(緑柱石/Beryl)等のベリリウム鉱物の変質作用で生成されます。長柱状や繊維状、塊状で見られ、色は通常白もしくは透明で、緑やピンク、茶色のものもあるそうです。
パワーストーンとしての意味・効果:
<煙水晶(スモーキークォーツ/Smoky Quartz)>
全てを優しくほぐし、柔らかなグラウンディングを促してくれる石です。思考や感情の過活動状態や鋭利さを和らげ、穏やかさと静けさを取り戻させてくれます。内外のネガティブさや様々なエネルギーの影響を緩和する衝撃吸収剤のような保護力もあります。
<蝕像水晶(エッチドクォーツ/Etched Quartz)>
物質世界で纏った制限や二元性をリセットし、我々が本来完全で無制限な光の存在であることや、毎瞬自分で新しい自分を創造していることに気付かせてくれます。何かを誘っているような水のエネルギーも感じられますが、丁度ハートとマインドの葛藤や衝動の軋轢を溶かして流してくれる、リフレッシュの清めの水のようでもあります。水は命の源であり古からのあらゆる情報や意志、智恵、内なる力を保持し伝達すると言われています。
<バベノ石(ベイブナイト・バベナイト/Bavenite)>
自己像を高めるとともに、知的・感情的・スピリチュアルな成長の動機を与え、より高い道を歩もうとする高潔な精神を育ませてくれます。また、十分に必要な情報や経験が得られ最も機が熟したベストなタイミングで創造や行動が行われるようアシストしてくれるそうです。
▲▼ ポイントの上半分は淡いスモーキーに真っ白いバベノ石が隙間なく埋め尽くしています。真ん中辺りに迫力のある黒いファントムが見えます。
▲▼ 正面から見えるファントムの正体であるモリオンの結晶の上に、ライトスモーキーが被さった構造になっていることがわかります。
▲▼ トップの繊細で美しい蝕像と、ポイント下部の武骨で力強い情景とのコントラストが面白いです。
▲▼ バベノ石が高密度で内包されたトップは、エッチングの美しく趣き深い表情が楽しめます。
▲▼ 轟然たる存在感を放つモコモコとしたシルエットに、照りの良い緻密な蝕像模様が美しく輝きます。素晴らしい絶景です。
▲▼ スモーキーの色合いが濃くなる下の方までバベノ石がぎっしり入っています。画像では見えませんが右下の辺りに下向きの細かいセルフヒールドが入っていて面白いです。
▲▼ ファントム部のモリオンが剥き出しになった、スチェゴムではお馴染みのワイルドな姿がとても格好良いです。結晶の覆いかぶさり方も独特で非常に面白い景観になっています。
▲▼ 綿毛の様なベイブナイトが無数に舞っていて、内部がほとんど見えないほどです。下画像、横長に口を開けた凹みがとても魅力的なアクセントになっています。