Quartz, Actinolite & Goethite
Locality: Huanggang Mine, Hexigten Banner, Ulanhad League,
Inner Mongolia Autonomous Region, China
Size: 83mm x 62mm x 22mm
Weight: 78g
商品説明:
まりもの様なゲーサイトボールが無数に内包された内モンゴル産の緑水晶です。内モンゴルらしいユニークで衝撃的な外観が楽しめる、非常に希少な標本です。
緑の発色は他産地の緑水晶と同じくアクチノライトによるものだと思われます。注意して良く見ると繊維状の角閃石がびっしりとかなりの密度で全体に内包されているのが観察できます。ライトグリーンのまりもの様なボール状の内包物は一見クローライト種かとも思いますが、その色は共に内包されるアクチノライトによるもので、表面付近や表面上に一部露出しているボールがメタリックな褐色であることからも、まりも状の内包物も全てゲーサイトであることがわかります。高さと横幅のあるクラスターで、メインのポイントの他にも僅かですが小さなポイントや両錐のものまで見られます。二色に見えるゲーサイトがミルキーグリーンの標本全体に満遍なく敷き詰められた、奇抜でインパクトたっぷりの希少な逸品です。内モンゴルらしい斬新な美しさと驚きに溢れた非常に面白い標本です。
各鉱物の特徴:
<水晶(クォーツ/Quartz)>
肉眼で結晶の形状が確認できる石英のことを水晶といいます。実際には様々な種類や形状がありますが、透明度が高く六角柱状で三角形の錐面を持つのが一般的です。
<緑閃石(透緑閃石・アクチノライト/Actinolite)>
淡い緑から濃い緑色の柱状、針状、繊維状の結晶集合体で、変成岩中に広く産出する角閃石の一種です。透閃石(トレモライト/Tremolite)のマグネシウムの一部が鉄に置き換わると緑閃石になり、鉄がマグネシウムを上回ると鉄緑閃石(フェロアクチノライト/Ferroactinolite)となります。透閃石や緑閃石の繊維状集合体の緻密な塊状になったものは軟玉(ネフライト/Nephrite )と呼ばれ中国で愛好されていました。
また、所謂緑水晶(Prase (Prasem) Quartz)の内包物を灰鉄輝石(Hedenbergite)とする説は根拠に乏しく、世界各地で産出する様々な緑水晶のうち、その内包物を灰鉄輝石とする分析結果は今までに一例も無いそうです。反対に、有名なSerifos(ギリシャ)やDalnegorsk(ロシア)、Elba(イタリア)等の緑水晶については、緑閃石もしくは鉄緑閃石であることが諸氏の研究分析で明らかになっています。
<針鉄鉱 (ゲーサイト/Goethite)>
黄鉄鉱(pyrite)、菱鉄鉱(siderite)、磁鉄鉱(magnetite)等の鉄鉱物の酸化によって生成され、黒褐色から赤褐色、黄褐色の塊状や土状の他、稀に柱状、針状またはその放射状、腎臓状集合体でも産出します。最も普遍的な水酸化鉄が針鉄鉱で、鱗鉄鉱(Lepidocrocite)やその他の水酸化鉄とはX線解析等によらないと識別が困難なため、区別できない場合の野外名として褐鉄鉱(limonite)が使用されます。赤鉄鉱も腎臓状になることがあり良く似ていますが、赤鉄鉱は条痕色が赤いのに対し、針鉄鉱は黄褐色で黄色味があることで識別できます。
パワーストーンとしての意味・効果:
<水晶(クォーツ/Quartz)>
水晶はその高い波動で私達の心身をよりクリアーな状態に導いてくれます。ネガティブなエネルギーを浄化し振動数を上昇させるとともに、他の次元と繋がり易くさせる働きもあります。
<緑閃石(透緑閃石・アクチノライト/Actinolite)>
ハートとエネルギーボディを拡大し上と繋がり易くすることで、シールドとアンテナを強化してくれます。ネガティブなエネルギーを取り除いたり、その進入を防いで、心身と魂のバランスを整えてくれる他、直感や創造性、自尊心を高め、物事のベストなタイミングや新たな方向性をキャッチできるようにエネルギーを調節してくれるそうです。
<針鉄鉱 (ゲーサイト/Goethite)>
目標へと前進しながら人生の旅を楽しむということを教えてくれる他、創造力と行動力を結びつけ現実化を促進する働きがあります。また、集中力を増強し微細な領域へのチューニングを助け、透聴能力や異世界の存在とのコミュニケーション、予知や占いなどにも力を発揮してくれるそうです。
▲▼ 奥行きがポイントの幅分程度しかない割に、高さと横幅のある面白いスタイルの標本です。
▲▼ 全体に満遍なくゲーサイトが敷き詰められています。どの角度から見ても斬新でショッキングな姿です。
▲▼ 物凄い量のゲーサイトが内包されています。青みがかったライトグリーンのまりもが綺麗です。表面に露呈しているものはゲーサイトらしい色になっています。
▲▼ ポイントも全体にぎっしりゲーサイトが入っています。ミルキーグリーンの独特の色合いと透明感も非常に面白いです。
▲ 両錐のポイントも微細な結晶群に繋ぎ止められるようにしてくっついています。これ単体でも十分に面白く、また興味深いです。このタイプでもっと大きな両錐のものがあれば是非見てみたいです。
▲▼ 何とも異質な存在感を放つ標本です。所々微細な結晶も相当量付着しています。
▲▼ 小さなポイントもモコモコうごめく様にして付いています。
▲▼ 上画像の中心下部にゲーサイトが密集している部分があります。下画像は両錐のポイントを繋ぎ止める微細な結晶群です。皆で必死にしがみついている様に見えてどこか可愛らしいです。
▲▼ 異世界に迷い込んだ様な景色に、一瞬言葉と思考を失います。何とも面白く奥深い標本です。ずっと見ていられます。