商品説明：
　ライオライトの母岩に連なる洞穴内に、端正なシェリートパーズ達がひっそりと暮らすユタ州産の名標本です。鮮やかなパープルフローライトの微小な結晶群が共生しています。

各鉱物の特徴：
＜黄玉 (トパーズ/Topaz) - Al₂(SiO₄)(F,OH)₂ / Orthorhombic, Triclinic -＞
　無色、白色、黄色、ピンク、淡褐色、淡青色等の透明〜半透明、ガラス光沢で、柱面に垂直に劈開が、平行方向に条線が発達します。柱状、粒状、塊状等で、高温熱水脈、熱水変質帯、ペグマタイト中に、また花崗岩や流紋岩の空隙中に産出します。通常天然では最大30％までのフッ素(F)が水酸基(OH)に置き換えられ、屈折率（色彩）だけでなく、結晶系（直方晶系または三斜晶系）も両成分の比率によって決定されます。OHタイプの黄褐色のインペリアルトパーズ(Imperial Topaz)やピンクトパーズ、Fタイプのブルートパーズ等がその美しさで人気を博しています。放射線や加熱処理による産業的な着色や、光による褪色には注意が必要です。

＜蛍石 (フローライト/Fluorite) - CaF₂ / Isometric - ＞
　フッ化カルシウムを主成分とするハロゲン化鉱物で、立方体や八面体、十二面体などに結晶し、花崗岩や熱水鉱脈に石英や方解石、電気石、雲母等を伴って産出します。純粋な蛍石は無色透明ですが、希土類元素の含有により通常は緑や紫、黄色、ピンク色などをしています。微量に取り込まれたイットリウム、イッテルビウム、有機物などにより、紫外線を照射すると蛍光するものもあります。美しい累帯構造が見られることでも人気です。

▲▼　真ん中で仕切られたコの字型の洞穴に、標本のメインとなる美しいシェリートパーズの結晶がそれぞれ入っています。

▲▼　こちらには大小のトパーズの結晶と、鮮やかなパープルフローライトの微細な群晶が入っています。

▲▼　主役のトパーズはもちろん、細かなクォーツの煌めきも美しいです。

▲▼　母岩の周縁にも、ちらほらとトパーズの結晶が見え隠れています。所々に見える黒い薄板状の結晶はヘマタイトです。

▲▼　どこを切り取っても、奥行きと見応えのある景観が広がっている、大変贅沢な標本です。