商品説明：
　僅かに赤味と透明感を伴うブラウンアンドラダイトが、芯のマグネタイトを覆うように成長した内モンゴル産の標本です。丸まったアルマジロのような不敵な空気感もユニークです。

各鉱物の特徴：
＜灰鉄柘榴石(アンドラダイト/Andradite)＞
　カルシウムと鉄を主成分とする柘榴石(ガーネット/Garnet)の一種で、鉄分の豊富なスカルン中や蛇紋岩に斜方12面体や偏菱24面体等で産出します。褐色や暗緑色のものから緑色のデマントイド(Demantoid)や黄色のトパゾライト(Topazolite)、黒色のメラナイト(Melanite)、虹色の干渉色の見られるレインボーガーネット(Rainbow Garnet)等、色彩は多様です。同じくカルシウムを一定成分とするウグランダイト(Ugrandite)系列の灰クロム柘榴石(ウバロバイト/Uvarovite)や灰礬石榴石(グロッシュラー/Grossular)と連続固溶体の関係にあります。
＜磁鉄鉱 (マグネタイト/Magnetite)＞
　結晶及び条痕が黒色で、強い磁性を持つスピネル構造の鉱物です。分布は非常に広く、火成岩及び変成岩の造岩鉱物として、また接触交代鉱床や高温の鉱脈鉱床などに、塊状や八面体、ごく稀に立方体や十二面体でも産出します。風化に対する抵抗力が強く、分離した結晶が砂鉄としても集積します。

▲▼　警告を発するかのような独特の赤味を帯びて丸まった、非常に存在感のある標本です。

▲▼　三層が積み重なって成長しているのがわかります。一番下はマグネタイトで、磁石が力強くくっつきます。

▲▼　上画像が底面になります。見ての通り大部分がマグネタイトで構成されているためずっしりと重いです。キャラが強く愛着の湧くユニークな標本です。